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「考える」と「思う」の違いについて

これもいだきしん先生の受け売りになるが、「思う」と「考える」とは違う。「思い」が「重い」と同じ音であるように、「思い」は重たく、動かないもの、実現しないものである。一方、「考える」とは具体的に行動を起こすことだ。「考える」はもと「かんがふ」であり、これは本居宣長流に言うなら「か?」という疑問に「むかふ」ということであり、疑問の解決に向かって行動する意味である。

人間とは不思議な生き物で、現実に起こる様々な事ども—これは自分の内面に起こることも含めて—に対して常に「何故か?」「何か?」と問い続けてきた。否、「何故?」「何?」と疑問を頂いた時から人は人になったのだろう。そう問うことが人間の宿命ならば、より積極的に問い、そして考え、具体的に行動を起こしていこうではないか。

その時、きっと閉塞したように見えるこの世界が、私たち人間に新しいものとして開けてくるのだろうと、そう考えるのである。

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